2013 4/9
『愛染川と枇杷橋(合染橋)跡』
千と千尋の神隠し、
ハクはじつは今はもう埋め立てられて消失した川の神様
だったというストーリーにはびっくり感動したものです。
と、
氾濫したり、生活するうえで邪魔になったがゆえに
次々とフタをされ、暗渠になった川や埋め立てられた川がたくさんある。
よく知るところでは渋谷の渋谷川もそう、原宿では暗渠にされ、
いわゆるキャットストリートとよばれているところ。
渋谷からは姿をみせ、今はなき東横線の高架の横をながれている、
春の小川はさらさら...の歌の小川は渋谷川のこと。
渋谷の再開発で渋谷川もきれいに
整備されるようなプロジェクトもあるようだ。
自分の近所にもさまざまな暗渠があるが...
だいぶ前ある時、上野〜谷中をぶらっとペダルをふんでいて、
ともてうねうねとした道を見つけた。
なんでこんなに??と思ったら、
それは藍染川という川で今は暗渠になっていると知った。
当時はよく氾濫して大変だったようでそのために暗渠。
かつては染め物屋がこの川沿いにあって、そこから藍染川と
この付近では言われていたと。
ブラタモリでも紹介されていました。
言問通りをわたって、その先は谷中銀座の入口を流れている。
水源は現在の都営染井霊園とのこと。
染井から西ヶ原、駒込をとおって不忍池にそそぎ、ABAB横を流れ、
隅田川へとつながっているそうな。
ぜんぜん関係ないが、上野であんみつといえば“みはし”だが、
かつて三橋とよばれていたその付近からきているのだろうか。
暗渠、
利便性もとても大切だけど、なにか悲しさを感じます。
八百万の神、
さまざまなものに神様が宿っている。
川の神様をぞんざいにあつかっているのだろうか。
蓋をしたり、埋め立てたりして、
逆に私達のことをお守り下さい、と祈っているのだろうか。
ここもかつて川だったんだと...欄干だけが残る橋をみると、そう思う。
かつては川をめぐっては戦になり、
今は私達が生み出した目に見えない物質に恐れ、
安心な水はもう飲めないのだろうか。
ペットボトルを大量に抱えたお父さんお母さん...
赤ん坊に飲ませるミルクは水道からはこれからはもう無理なのか。
これから先、かつて水をめぐって戦が起こったように、
この先未来にはまた水をめぐって戦いになるのだろうか。
川の神様、海の神様が宿っているのなら...
怒りからの試練になるのだろうか、
人は自分で自分の首を絞め続けているのだろうか。 |